リフォーム施工実績
美しい梁や欄間を活かす和室のリフォーム事例 | 由緒ある日本家屋の良さを残す
リフォームデータ
戸建て
地域 | 滋賀県大津市 | 施主 | H様邸/
50代 家族構成 使っていない家 離れにご夫婦と娘さん |
---|
築年数 | 築40~49年 | リフォーム後の間取り | - | 広さ | - |
---|
- 工期
- 1ヶ月
- 費用
- 640万円
- 商品
浴室 / LIXIL「アライズ」1616
洗面 / LIXIL「ルミシス」
床暖房 / ユカカラ暖房 床上工法※リフォームを機にオール電化
滋賀県大津市に建つ、築40年の日本家屋の「和室」および「水回り(浴室・洗面・キッチン等)」のリフォームを行いました。
重厚な柱や梁、緻密に彫り出された欄間が美しいリフォーム前の和室
H様邸は、元々お茶屋さんを営まれていたという、由緒ある日本家屋です。
今回のリフォームでは、1番奥の和室以外を広いリビングに改修します。
リビングに取り込む和室を、同時にフローリングに張り替えることで、全体として‟洋風化”することになりますが、お客様から「どこかにこの家が持っていた良さ、重厚な和の雰囲気を残していてほしい」とのご希望がありました。
そこで当社が注目したのは、現代住宅では見かけることがもう少ない、威厳にあふれた柱や梁(はり)、緻密な模様が美しい欄間(らんま)などでした。
由緒ある日本家屋では、しっかりした造りの柱や梁、欄間などがよく見られますが、今回リフォームを担当させていただくH様邸ほどに、重厚感に満ちた造りの物が残っているのは大変貴重です。
そこで今回、「和の雰囲気は残したまま過ごしやすい広いリビングにしたい」というご希望に添うよう、由緒ある柱や梁、欄間などを残し、あえてそれらが目立つような空間にリフォームすることを提案させていただきました。
リフォーム前の水回りの状態について
- リフォーム前のお風呂は経年劣化が目立つ
- リフォーム前の洗面台も経年劣化が気になる
リフォーム前のお風呂は経年劣化が目立つ
和室からリビングへの改修工事と同時に、水回りのリフォームも行いました。
上の写真はリフォーム前のお風呂で、裸足の足裏に感じる寒さがこたえるタイル張りであるほか、40年という築年数なりの水垢などの汚れが、定着しています。
リフォーム前の洗面台も経年劣化が気になる
こちらはリフォーム前の洗面台です。
洗面台引き出しの取っ手などに、やはり由緒ある“和”の雰囲気を強く感じて魅力的ではありますが、手洗器の内径が小さく、使い勝手には欠けそうです。
また長年の水はねなどが影響してか、お風呂と同様に、頑固に密着してなかなか落とせない白っぽい汚れが随所に見られました。
リフォームした真新しいリビングにうまく残した柱や梁、欄間の存在感が光る
こちらがリフォーム後、2つの部屋を繋げて、広いリビングができたH様邸の様子です。
襖を引き戸に交換したり、リビングの床をフローリングにしたりして、全体としてはどちらかというと“洋風”になっていますが、その中にあえて残した太い柱・梁、美しい欄間の存在感が光ります。
‟残す”といっても何も手を加えないままでは、真新しいリビングから柱や梁の古さが浮いて目立ってしまうので、濃い色に塗り直して調和させています。
美しい模様が彫られた欄間も、新しいリビングに‟和の雰囲気”の重厚感を与える存在です。
模様のすき間から、冷暖房で調整した空気が他の部屋に抜けないように、一見では分からない透明のアクリル板で欄間を覆っています。
「欄間の美しい見た目は今までどおり楽しめて、密閉性は以前よりも上がり、快適に過ごしやすくなった」ことが、新しいリビングのポイントです。
また今回、リフォームを機にオール電化にしており、床暖房を敷設しました。
リビング全体をじんわり、やさしく暖める床暖房は、ご同居されているお母様の身体を労わります。
⇒ H様邸に敷設した床暖房『ユカカラ暖房』の詳細はこちら
水回りは「黒」にこだわってシックにリフォーム
- リフォーム後のお風呂には大理石調の黒パネルを採用
- リフォーム後の洗面台は大きな鏡の取付にこだわった
- リフォーム後のキッチンにIHコンロを導入
リフォーム後のお風呂には大理石調の黒パネルを採用
新しいお風呂は、LIXIL「アライズ」です。
アクセントに大理石調の黒パネルを採用し、お風呂の空間全体に高級感が生まれました。
リフォーム後の洗面台は大きな鏡の取付にこだわった
新しい洗面台は、LIXIL「ルミシス」です。
H様の「大きな鏡で身支度したい!」というご要望から、カウンターいっぱいの横幅かつ、縦にも大きい鏡を特別にコーディネートさせていただきました。
お風呂と同じく、洗面のベースカラーは黒でシックな雰囲気を演出、コンセントのカバープレート(鏡の右下)も黒にしたことがこだわりです。
リフォーム後のキッチンにIHコンロを導入
システムキッチン自体の交換はしていないのですが、オール電化にあたってコンロをガスコンロからIHコンロに交換しました。
「元の和室の良さを残しつつ、綺麗な洋風リビングになって満足」とのお声
以上、H様邸の和室(リビング)・水回りリフォームの事例でした。
リビングは新しくなりつつも、工夫して残した柱や梁、欄間などによって、由緒ある日本家屋の重厚な雰囲気をひしと感じる、唯一無二な空間に仕上がりました。
H様からも、「元の和室のいいところを残した、とても綺麗な洋風リビングになって嬉しいです」とのお声を頂いています。
担当者の声
今は使っていない母屋をきれいにして、自分たちか結婚予定の娘などが住むことを考えリフォーム。浴室・脱衣所はタイル貼りから変更。洗面所はこだわった洗面台が設置されていたので状態の良かった鏡は再利用しました。また、和室を一部フローリングにして建具も貼り替えや新調。畳なども一式交換しています。灯油ボイラーが設置されていましたがエコキュートへ変更しています。和室をフローリングにした部分にヒートポンプで床暖房を施工しています。
- 担当者
- 服部