リフォーム施工実績
【築50年】空き家の離れをフルリフォーム|断熱・水回り新設で快適な住まいへ|栗東市
リフォームデータ
戸建て
| 地域 | 栗東市 | 施主 | A様邸/
80代 家族構成 ご夫婦、お孫様(20代) |
|---|
| 築年数 | 築50~59年 | リフォーム後の間取り | その他 | 広さ | 60平米以上 |
|---|
- 工期
- 3ヵ月
- 費用
- 1,688万円
- 商品
システムキッチン/LIXIL・シエラ
浴室/Panasonic・オフローラ1616
洗面台/LIXIL・ピアラW750
トイレ/Panasonic・アラウーノ
床材/LIXIL・ラシッサD(ライトクレイ調ND-2D)
カウンター/EIDAI(フリーデザイン単色ホワイト)
栗東市にお住まいのA様より、築50年の一戸建てのフルリフォームをご依頼いただきましたので、ご紹介します。
今回ご相談いただいたのは、空き家になっていた離れのリフォームについてです。
「東京で暮らしていた20代の孫が戻ってくるので、離れをきれいにして住めるようにしたい」とご要望をいただきました。
なお、同じ敷地内にある母屋には、現在80代のご夫婦がお住まいで、離れは長年使われていない状態でした。
リフォーム前の様子
リフォーム前の洋室・和室


こちらは、リフォーム前の部屋の様子です。
玄関を入ってすぐ洋室が1部屋あり、その隣には6畳の和室が2部屋続いていました。


和室は江戸間ではなく本間(京間)の6畳で、現在一般的な江戸間より一回り大きく、ゆったりとした造りでした。
※畳は地域によって大きさが異なります。
江戸間は関東を中心に使われてきた少し小さめの畳で、現在は全国各地で使われています。
一方、本間(京間)は京都を中心に使われてきた大きめの畳で、大阪・京都など関西を含む西日本で広く使われています。


こちらは、リフォーム前の縁側です。
上記写真のように、縁側部分は天井が斜めになった昔ながらの造りが残っていました。
リフォームするにあたって、「白とグレーを基調とした部屋にしたい」とのご要望をいただきました。
また、離れにはキッチンや浴室・洗面所・トイレが設置されていませんでしたので、それら水回り一式も設置させていただくことになりました。
リフォーム前の玄関


こちらは、リフォーム前の玄関です。
もともとは和風の欄間付き玄関引き戸でしたが、「明かり取り窓がある引き違い戸にしたい」「和調ではないデザインにしたい」「できるだけリーズナブルに仕上げたい」とのご要望をいただきました。
※欄間(らんま)とは、扉や障子の上部に設けられた、採光や通風のための開口部分のことです。
リフォーム後の様子
抜けない柱・梁を残してフルリフォーム!断熱材施工で暖かい住まいへ

今回のリフォームでは、抜けない柱や梁・鴨居以外をすべて解体し、壁・天井・床に断熱材を施工しました。
以前は土壁で断熱材がなく、とても寒い住まいでしたが、断熱性能が大きく向上しました。
また、もともと天井高が低い住宅だったため、できるだけ天井を下げないように配慮しながら施工しました。
その際、可能な限り梁は天井内に収め、どうしても見えてしまう梁や鴨居は黒色に塗装し、空間になじむように仕上げています。

当初、A様からは「梁や鴨居も白くしたい」とご要望をいただいていました。
しかし、梁や鴨居といった木部には、木が呼吸できるように配慮したベンガラ(ベニガラ)入りの塗料を使用する必要があり、この塗料は濃色系しかなく白は選べません。
そのため、今回は仕上がりのバランスを見ながら、黒色で塗装させていただくことになりました。
また、窓周りの断熱性能を高めるため、サッシにはYKK APのアルゴンガス入りLow-E複層ガラスを採用しました。
リフォーム後のLDK

こちらは、リフォーム後のリビングです。
もともとの洋室の一部と和室1部屋を一体化し、広々としたLDKへリフォームしました。
広さは本間サイズで約20畳あり、ゆとりのある空間に生まれ変わっています。
リビング内には以前の名残として一部鴨居が残っていますが、空間になじむように塗装を施し、デザインとして活用しました。

こちらの小上がりは、もともと縁側だった場所を生かして造ったものです。
天井は既存の斜めの形状をそのまま活用しつつ、下部には便利な引き出し収納を設けました。

また、小上がりにはPCコーナーも設置しました。
掘りごたつのように足を下に入れて座れる造りになっています。

さらに、小上がりの右手側にはパントリー(食品庫)を配置しました。
内部は4段の可動棚で、使い勝手良く仕上げています。

こちらは、リフォーム後のダイニングキッチンです。
キッチン前にある柱は構造上抜くことができなかったため、柱に合わせて固定式のダイニングテーブルを造作しました。
上部の鴨居は空間になじむように黒く塗装し、全体の雰囲気を引き締めています。
また、ダイニングテーブル横には、ご要望に合わせてニッチ棚を設けました。
花や小物を飾るインテリアスペースとして活用でき、空間にアクセントを添えています。

こちらは、リフォーム後のキッチンです。
キッチンは、LIXILの中でリーズナブルかつ使い勝手も良い『LIXIL・シエラ』を採用しました。
シンク下収納にはアシストポケットとシェルフが付いており、収納力と使いやすさが自慢です。
アシストポケットは、よく使う調理道具を立てて収納できる扉裏のポケットで、取り出しやすさが特徴です。
また、シェルフは手が届きやすい高さに設置されており、30cmのフライパンも収納できます。

扉カラーはホワイトスタッコを選び、白を基調とした清潔感のあるキッチンに仕上げました。
ワークトップは人造大理石で、カラーはソルティホワイトです。
また、シンクはステンレスで、まな板スタンド付きワイヤーポケットも備えており、シンク周りの片付けがしやすくなっています。
さらに、ビルトイン食器洗い乾燥機も設置しました。
レンジフードは、天井の梁を避けて設置可能な最小サイズを採用しています。

カップボードは、「収納は引き出しが良い」「カウンターは広い方が使いやすい」というご要望に合わせ、下台は引き出しタイプのフロアキャビネット、上台は開き扉のウォールキャビネットを組み合わせました。
左側のフロアキャビネット下部には、ゴミ箱などを置けるスペースも確保しています。
また、キッチン周囲の壁には、フレッシュホワイトカラーのキッチンパネルを設置しました。
照明はダウンライトでは陰になりやすいため、スポットライトを設置し、手元が明るく見やすいように工夫しています。
リフォーム後の洋室

こちらは、寝室として使用される予定の洋室です。
もともとは和室だった空間をリフォームしたもので、広さは本間サイズの6畳ほどになります。

内装は、壁にグレージュのクロス、天井には白のクロス、そして床には石目調のフローリングを採用し、上品でおしゃれな雰囲気に仕上げました。
また、以前の名残として残っていた鴨居は塗装を施し、現在の内装となじむように整えています。

室内には約2.5畳のウォークインクローゼットも設けました。
クローゼット内には枕棚とパイプハンガーを設置して、収納力を高めています。

さらに、扉下部にはペットの猫が通り抜けできる小窓を設置し、生活しやすい工夫を取り入れました。
リフォーム後の浴室

こちらは、リフォーム後の浴室です。
浴室は、Panasonicのラインナップの中からお求めになりやすい価格帯の『Panasonic・オフローラ 1616』を採用しました。
浴室を選ぶ際、「半身浴ができるタイプが良い」とおっしゃっていたA様。
ラウンド型の浴槽や、浴槽内のベンチの段差が小さい点を気に入ってくださいました。

また、浴槽はPanasonic独自のスゴピカ素材を使用しています。
スゴピカ素材とは、汚れが付きにくく、傷にも強い有機ガラス系の素材で、日々のお手入れがしやすいことが特徴です。
照明は、デザイン性の高さを気に入っていただき、スタイリッシュなライン照明を取り入れました。
リフォーム後の洗面所

こちらは、リフォーム後の洗面所です。
広さのある洗面所で、将来的に洗面所と脱衣所を区切るようにロールスクリーンを設置することも可能です。
洗面台は、LIXILの中でもお求めになりやすい『LIXIL・ピアラW750』を採用しました。
扉カラーはグロスホワイトで、清潔感のある明るい印象に仕上げています。

ピアラは、広々とした洗面ボウルと、くるくると180度回転する壁付き水栓が特徴です。
底が広く作業しやすい洗面ボウルは、つけ置き洗いや洗顔などがゆったりと行えます。
また、水栓は壁付きのため根元に汚れがたまりにくく、お手入れがしやすい点も魅力です。
内装は、壁と天井に白のクロス、床にはクッションフロアを採用し、シンプルで使いやすい空間に整えました。

脱衣スペースには、カウンターと物干しバーを設置しました。
カウンターには着替えやタオルを置くことができ、下部にはお客様がご用意された収納棚などを置けるスペースも確保しています。
リフォーム後のトイレ


こちらは、リフォーム後のトイレです。
玄関の間口を調整し、階段下のスペースを活用してトイレを新設しました。
階段下の空いた部分は、後日カフェカーテンなどを設置し、隠せる収納スペースとして使われる予定です。
トイレ本体は、『Panasonic・アラウーノ』を採用しました。
アラウーノは全自動おそうじトイレで、流すたびに2種類の泡で便器をしっかりと洗浄してくれる点を気に入っていただきました。

タンクレストイレのため、手洗いは別途Panasonicの埋め込みタイプを設置しています。
内装は、壁と天井に白のクロス、床にはグレーのクッションフロアを採用し、落ち着いた印象に仕上げました。
扉は、省スペースでも使いやすい引き戸を選んでいます。
リフォーム後の玄関


こちらは、リフォーム後の玄関です。
玄関扉は、縦長のガラス部から自然に光を取り込める引き違い戸を採用しました。
デザインは和調ではないタイプを選ばれ、外観になじむすっきりとした玄関周りに仕上げています。
また、外壁は焼き板を貼り替え、漆喰部分も丁寧に塗り直しました。


こちらは、リフォーム後の玄関ホールです。
正面にはニッチ棚を造作し、花や小物を置いてインテリアを楽しめるスペースとしました。


また、玄関を入って右手側にはシューズクローゼットを設置しました。
内部の棚は可動式で、靴の高さに合わせて調整できるようになっています。
まとめ
以上、A様邸の一戸建てフルリフォーム事例をご紹介しました。
築50年の離れを、お孫さんが快適に暮らせる住まいへとフルリフォームしました。
構造上撤去できない柱や梁を活かしつつ断熱材を施工し、寒さに悩まされていた室内環境を大きく改善しています。
また、キッチン・浴室・洗面所・トイレといった水回り一式を新たに設け、リビングダイニングや洋室、玄関周りもリフォームし、広々とした1LDKに仕上げました。
収納や小上がりのPCスペースなども使い勝手が良く、落ち着いた内装デザインも大変気に入っていただけました。
リフォーム後は、「理想的な住まいになった」と喜んでいただいています。
クサネンのリフォームでは、滋賀県(草津・栗東・大津・守山)にて一戸建てリフォーム・マンションリフォームを行っております。
一戸建てやマンションの全改装・フルリフォームをご検討中でしたら、お気軽にご相談ください。
お客さまの声
「理想的な住まいになりました。」
担当者の声
今回のリフォームでは、実際にお住まいになる予定のお孫さんが遠方にいらっしゃったため、現地でのやり取りはご近所の方を介して進めさせていただきました。
その後、帰省された際にはお孫さんご本人とも打ち合わせを行い、ご希望を伺いながら計画をまとめていきました。
さらに、今回は撤去できない柱や梁があったほか、天井高を確保するために床に段差を設ける必要もありました。
そのため、プラン段階から段差の位置や見え方に違和感が出ないように、細かな部分まで配慮しながら設計を進めていきました。
- 担当者
- プランナー矢尾






